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- 肝心な所で射精出来ないので困っています
- 結婚して2年経つのですが1度妊娠をしたのですが､子宮外妊娠になり片方の卵管を摘出｡ その後、何度も子作りをしているのですが授からず､ここ半年ぐらい妻は基礎体温と排卵ﾁｪｯｸをしながら子作りをしているのですが､肝心な所で射精出来ないので困っています｡
お名前：ヒイロ 性別：男性 年齢：37
結婚歴：2年 不妊期間：2年
これまでに受けた検査：なし
これまでに受けた治療：なし - プレッシャーで射精できなくなるのは、決して、珍しいことではなく、よくあることです。子づくりを目的とするセックスだけになってしまわずに、仲良くすることから始めてみてはいかがでしょうか？
- タイミング法、すなわち、セックスの日を決められることによるプレッシャーが原因で射精できなくなっているものと考えられます。決して、珍しいことではなく、よくあることです。我々の調査では、膣内射精障害の原因の８０％以上がタイミング法の指導がきっかけとなっていました。
多くの男性にとって、セックスする日（日程）を決められるのは、心地の良いものではありません。これまでの患者さんの中で、複数の方が『オレは種馬では無い』と、外来で悲痛な心の叫びを吐露されていました。
タイミング法というのは、妊娠の可能性の高い日に“のみ”セックスをするということではなく、妊娠の可能性の高い日“にも”セックスをするというものなのです。ですから、アドバイスとしては、妊娠を目的とするセックスだけになってしまわずに、普段から気分の高まりによるセックスも大切にするということです。
ただし、奥さまの年齢が35歳以上であれば、子づくりのためのセックスは別と考え、人工授精で妊娠を目指すという選択肢もあるかと思います。なぜなら、タイミング法がきっかけの射精障害になってしまった場合、お一人目のお子さんが授かった後は、射精障害はほとんど治ってしまうからです。そもそも、精子形成能や勃起・射精には問題は無い方が大半な訳です。そのため、お二人目のお子さんは自然妊娠で授かるケースがよくあることです。おそらく、お一人目のお子さんを授かったことによる精神的に余裕が出てくるからではないでしょうか。
また、過去に子宮外妊娠され、片方の卵管を摘出されていらっしゃるとのことですので、自然妊娠の確率もやや低下しているはずです。そのため、最低限、経膣超音波による卵胞チェックを受け、どちらの卵巣で主卵胞ができて排卵しているのか卵胞が成熟しているのかを調べる必要があります。卵管のある側（傷ついていない方）の卵巣で主卵胞の成熟が確認できた周期に人工授精を受ける事が大切です。か、卵管のない側の卵巣からばかり排卵しているのではでいつも卵胞が成熟しているのであれば、早めに体外受精を受けられるのが得策だと思います。人工授精をしても、精子と卵子がであうことは出来ないため、妊娠が成立しません。早めに、体外受精を受けるのが得策だと思います。
一方、そもそも、タイミング法を契機とした射精障害は、奥さまのことを愛するがゆえにおこるものなのです。その一方で、奥さまは奥さまでご自分に魅力がないからではと悩まれることが多いものです。そのため、そのことを悩み、どうにか克服したいという思いが強ければ強いほど、皮肉にもうまくいかなくなってしまうということがおこってしまうわけです。
そのことをお互いによく理解しあって、まずは、子づくりを目的とするセックスだけになってしまわずに、仲良くすることから始めてみてはいかがでしょうか？その場合でも、これまでのことがあって自信がもてないようであればED治療薬を服用するのも方法です。一度、うまくいけば必要なくなりますので、飲み続けなければならなくなるわけではありません。
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