- 自分に精子が無いことが分かりましたが手術可能でしょうか
- 結婚当初は2回妊娠したものの、2回とも流産してしまいました。そのあと不妊専門クリニックに行ったところ、自分に精子が無いことが分かりました。
血液検査の結果、LHの値 21.0、FSHの値38.2、プロラクチン6.0 テストステロン161.8ということで女性でいう閉経と同じと言われてしまいました。
この数値で手術可能でしょうか。
- AZFの検査を受けた上で早急にMD-TESEを行うのが良いと思われます
- 結婚当初に2回流産されたとのことですので、そのときには無精子症ではなかったと考えられます(当然ですが)。それが、今回の精液検査では無精子症であるということですので、後天的に精子形成が悪くなったことになります。
すると、何らかの原因があるはずです。
FSH 38.2と高値ですので、精巣そのものの機能の低下が疑われます。
年齢と不妊歴を考えても、早急にMD-TESEを行うのが良いと思われます。このためには、AZFの検査を受ける方が良いでしょう。
AZFの検査では、AZFの異常の種類によっては、MD-TESEで精子が回収出来ないことが判っています。したがって、ほぼ100%の確立で精子形成がない人を見分けることが出来ます。すなわち、このような人にMD-TESEを行っても精子回収に至らないため、手術する必要が無いのです。
MD-TESEをお考えでしたら、AZF検査は受けることが必要であると考えます。
検査会社に依頼すれば、契約のある医療機関であれば、検査をすることが可能です。
さらに、2回の流産歴がありますので、染色体分析も必要と考えます(2つとも血液検査です)。
また、無精子症になった原因を探るために、男性不妊の専門外来を受診することをお勧めいたします。
例えば、精巣腫瘍が出来ていたために、精子形成が極端に悪くなっている様な場合も考えられますので、生殖医療を専門にする泌尿器科医の受診が望ましいと考えます。
このお返事がお役に立てば幸いです。
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