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このまま自助努力ではやはり難しいでしょうか?
ご相談いたします。よろしくお願いいたします。

2007年秋に第一子を授かって以来、不妊状態が続いております。
人工授精に数回挑戦しましたが、授からず。当初はパートナーに原因ありとの考えでしたが、精子の数値から私が原因と認識しました。近くの病院(開業医。不妊治療は手術は対象外。)の検査で数や運動率が低いとの結果でした。病院からは、精子の数値は低いものの第一子を授かった経験があることから諦めるのではなく、全く可能性がないことはないと診断されました。その病院では、血液の流れを改善する薬を処方
され、飲んでみましたが、効果はなかったようです。

人工授精から次のステップも考えましたが、金銭的な事情から、現在はパートナーの排卵日程を考えて射精していますがなかなか効果はありません。

現在、パートナーはもう妊娠の見込みがないと諦めの境地です。パートナーは年齢も考えて焦っています。私も精子の劣化を心配し焦っています。喫煙は元々しておらず、大きな病気もありません。ただ通勤往復3時間で運動不足なため、昨年夏からスポーツジムやプールに週1ペースで通い体力を増強することに努めています。

岡田先生の著書「男を維持する精子力」を拝見しまして、ストレス発散と射精の間隔に気を配り、極力日を空けずに心掛けて、質をこれ以上悪化させないように考えています。このまま自助努力ではやはり難しいでしょうか?
現在行っておられる自助努力に加えて生殖医療専門医の泌尿器科医を受診して精索静脈瘤の有無を調べてもらうことをお薦めいたします。
ご質問のメールをお送り頂き有り難うございます。

第2子不妊のご相談ですが。詳しい精液検査の結果が書かれていませんので、どの程度、精子数が少なくて運動性が悪いのかは不明ですが、AIHが適応となるくらいでしたら、高度乏精子症ではないとして考えましょう。
加齢とともに、多くの人で緩やかに精子濃度や運動率は低下して行きますが、個人差が大きいと考えられています。
特に、精索静脈瘤がある場合には、精子濃度・精子運動率が、精索静脈瘤が無い場合と比較して早く低下する傾向があります。また、精索静脈瘤がある場合には、精子の卵活性化率が低下しますし精子DNAの断片化も起るため、流産率も高くなります。
従って、現在行っておられる自助努力に加えて、生殖医療専門医の泌尿器科医を受診して、精索静脈瘤の有無を調べてもらうことをお薦めいたします。
第2子不妊の最も多い原因が精索静脈瘤である事は、余り知られていません。
加齢現象であるとして諦めるのではなく、
精索静脈瘤があれば至急に手術をしてもらいましょう。
手術は保険適応です。

参考になりましたでしょうか?
お役に立ちましたら、幸いです。
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