- 精液結果のバラツキが大きく、担当医師から体外受精を勧められていますがとても悩んでいます。
- 不妊治療を始めて間もなく1年になります。私には特に問題はなかったのですが、主人の精液検査の結果が悪く、すぐに人工授精を始め、計5回行いました。内2回化学流産をしています。
先日、担当医師からステップアップ(体外受精)を考えてみては?と言われ、とても悩んでいます。
主人の数値はかなりバラつきがあり、精子数6,800万/ml、運動率68.8%→濃縮後正常形態直進運動精子数5,800万/mlの時もあれば、精子数1,700万/ml、47.1%→濃縮後正常形態直進運動精子数700万/mlの時もあり、状態を良くすればいけるのではないか…と甘い考えがチラついています。私の年齢もありますので、やはり一刻も早く体外受精に移るべきでしょうか?ステップアップする前に出来ることがありましたら教えてください。
また、主人いわく、禁欲期間が長い(5~7日)方が結果が良かったとのこと。ネットで見ても2~3日がベストという先生もいれば、1週間程度という先生もいます。
体質によって違ったりしますか?
- 射精の完成度のばらつきが精液検査のばらつきの主な原因と考えられています。
- 精液検査の結果はかなり大きく変動します。
精巣での精子形成には、大きなばらつきはありませんので、射精の完成度にばらつきが生じることが、精液検査のばらつき(日によって結果が大きく変化する)の主な原因と考えられています。射精の完成度は、射精する時間(早朝は出しにくい)や環境(家では出しにくい)に大きく左右されます。
精液検査の結果の見方は、最優良な値をもってその人の精子形成の能力と考えますので、
精子数6,800万/ml、運動率68.8%→濃縮後正常形態直進運動精子数5,800万/mlの時もあるというデータですので、おそらく精子形成能は正常ではないかと推察されます。
しかし、精液検査の結果(一般精液検査)は精子の質を反映していませんので、精子のDNA断片化指数(DFI検査)や精液の酸化還元電位(ORP検査)を受けることをお勧めいたします。
されに、これまでにかなり良い状態の精子を用いて人工授精をして良い結果が出ていないとすれば、精子と卵が出会っていない可能性がありますので、人工授精5-6回で切り上げて、体外受精に切り替えてゆくことは妥当な治療法の選択であると考えます。
禁欲日数と精液検査結果に関してですが、禁欲が長くなれば精子濃度は上昇します、しかし精子のDNA断片化からみた(DNAの障害の程度からみた)精子の質は、禁欲期間が長いほど低下してゆくことが明らかになっています。
2-3日に禁欲がお勧めです。
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