精液検査を受ける

精液検査は、いわば精子の健康診断。ぜひ気軽に受けてほしい。精液検査の流れを紹介しよう。

容器を受け取る
精液検査では専用の容器を使用する。看護師などが注意事項を説明するか、用紙を渡されるので、その内容を確認する。容器には、取り違え防止のため、必ず自分の名前を書く。
採精室で射精する
マスターベーションで精子を採取するための部屋は、鍵がかかるなど、プライバシーに配慮されている。ソファやベッドなどが置かれ、雑誌のほか、AVなどが設置されているケースも。

  • 複数の採精室がある場合は、指定された部屋へ。

  • 部屋の使用中を示すキーホルダーやプレートなどを使う場合も。

  • 好みの雑誌やDVDなどを持ち込んでもOK。
提出する
容器を提出する所はパーテーションを配置するなど、多くはプライバシーに配慮されている。
写真では、下段に容器を置き、上段にあるベルで提出を知らせると、向こう側にいる病院スタッフが奥の扉を開けて、容器を回収する。顔を合わせずに提出ができるように配慮されている。
提出する前に、名前を記入したか、もう一度確認。

結果が出るまで、30〜1時間ほど待つか、
後日に再度診察を受けて結果を聞く。

精液検査の方法
結果を聞く
検査の結果は、医師から説明される。精液検査の結果は「精液所見」といい、精子の濃度や運動率、精子の形態などがわかる。 精液所見はWHO(世界保健機関)の基準と照らし合わせて判断するが、もし基準を下回っていても、1度の精液検査で男性不妊と診断することはない。検査時にたまたま精子が少なかったり、体調が悪かったために射精の完成度が低かったかもしれないため、通常は再度検査(2-3回)を行う。とくに、精液中に精子が1つも見られない無精子症を診断するには、採取された精液をすべて調べる必要があり、正しい方法で検査が行われていることが重要となる。
精液検査の方法 WHOのマニュアルについて
リラックスできる状況で射精しよう
精液検査に「男としての価値」が試される気分になる人もいるだろう。結果が「正常範囲」と「乏精子症」では、心理的に天と地ほどの差があり、治療法も違ってくる。
精液検査は、できるだけリラックスした状態で射精するのが望ましい。出社前のあわただしい朝よりも、会社帰りなど気分的にラクなときのほうが精液所見がよいことが多いのだ。

撮影協力/梅ヶ丘産婦人科

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