■anan 2016.2.10 No.1990「脱・セックスレス読本」
「anan」の2016/2/10号の特集記事「脱・セックスレス読本」で取材記事が掲載されました。
以下、記事のリードから
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セックスレスのかたちは千差万別で、一概には結論の出せないデリケートな問題。ここでは、代表的な4つのケースに専門家が助言。悩みをなくすヒントにして。
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*事務局
がん患者さんの生殖を考える上で大切な事は、どのようながんが、どのような年齢に多く発生するかを知ることです。そして、男性と女性の間にその傾向に差があることを意識することです。
今回は、日本人の生殖年歴(仮に44歳以下とします)の人がかかる可能性のあるがんには、どのような種類があるのでしょうか?
日本における、がん拠点病院(たくさんのがん患者さんを診療している日本を代表する機関)の集計が公開されています。
http://www.gunma-cc.jp/sarukihan/seizonritu/index.html
この報告を元に男性・女性を分けたとき年齢別にどのようながんが発生する割合が高いかが検討されました。
Fig.1 Fig.2に男女の傾向をしまします。
男性・女性ともに20歳以下では血液がんの割合が多く、この後に男性では消化器がんの割合が増加し、女性では乳房と女性生殖器のがんが増加することが判ります。
これらの、がんの治癒率に関しては、次回解説します。
これからしばらくの間は、がん患者さんの生殖に関して昨日開催されました、「がんと生殖に関するシンポジウム 2016」で取り上げた話題をもとに、解説してゆきましょう。(Fig. 1)(画像をクリニックするとPDFでご覧になれます)
このシンポジウムは日本がん・生殖医療学会の活動の一環として、2012年から1回/年開催されているものです。今年のテーマは、これまで余り取り上げられることの無かった、-男性がんと生殖機能の温存を考える-としました。この中で、以下の5つのテーマにしたがって、発表が行われました。(Fig. 2)(画像をクリニックするとPDFでご覧になれます)
1.男性がんによる生殖機能低下のメカニズム
がん治療による性機能低下・抗がん化学療法や放射線療法による精子形成能障害の面からの解説。
2.男性がんによる性機能障害への対策
がん治療による射精障害患者さんへの対策・ARTの応用・外科的治療法についての解説。
3.男性がんによる精子形成能低下への対策
がん治療による精子形成能低下の予防法・精子凍結保存時に問題となる耐凍能・精巣組織の凍結保存の可能性についての解説。
4.精子凍結保存のネットワーク
実際に、精子凍結を行っている施設から、現状とその問題についての解説。
5. 心理支援
がん生殖医療カウンセリングの取り組みの―男性がん患者の精神的サポートを考える―カウンセリングの現状について解説していただきます。
これからの、連載をお読みいただければ、男性がん患者さんに役に立つ情報が満載です。
お楽しみに