一生の内に2人に1人はがんに罹る時代です。
誰にとっても身近な病気になっている「がん」です。
最近では、かなり多くの患者さんが治る(再発無く治癒する)病気でもあります。
患者さんの、治療後の生活の質(QOL: quality of life)を左右する様々な因子が有ることが知られています。例えば、仕事の問題や経済的な問題・精神心理的問題・運動制限や体力の問題など様々な事が、がんを克服した人々に負の影響を及ぼします。この中で、妊孕性(にんようせい:次世代の子どもを作る能力)の問題は深刻なものがあります。
本日(12月4日)、国立がんセンターで、がん患者さんたちの幅広い悩みの相談相手であるがん専門相談員さんたちを対象とした、がん患者さんの妊孕性温存に関するセミナーが開催されました。私も、1つのセクションの講義を担当いたしました。今後、がん診療拠点病院を中心に、急速相談の輪が広がって行くことが期待されます。