安全で良好な精子を医療機関に提供するために「精子バンク」事業を開始します

2021.06.05 | 未分類

このたび、株式会社みらい生命研究所を設立し、精子バンク事業を開始しました。みらい生命研究所は、提供者より提供された精子を凍結保存し、当研究所と契約を結んだ医療機関様に対して精子を提供します。

■目的
愛する者同⼠がカップルとなり⾃然な形で⼦どもを授かることが、社会においては⻑い間、理想と考えられています。しかし、さまざまな要因でその希望がかなえられない場合があります。⼦どものいる家庭を築く⼿段にはいくつかの選択肢があり、そのひとつに第三者からの提供精⼦を⽤いた⼈⼯授精(AID)という⽅法があります。

みらい⽣命研究所は、AID を実施する医療機関に対して安全で良好な精⼦を提供するために「精⼦バンク(Sperm Bank)」事業を⾏います。
※⾮配偶者間⼈⼯授精:最近は「Donor Insemination」を略して「DI」と呼ぶことも多い。

■設立の背景
公益社団法⼈⽇本産科婦⼈科学会に登録されている AID 実施施設は、全国に 12 施設あります(2021 年 5 ⽉現在)。AID を⾏う場合は、施設登録することが同学会の会告に明記されています。現在、⽇本においては精⼦提供者不⾜から AID の実施数が減少していて、治療を希望しても、すぐに提供を受けられないケースが多いのが現状です。

こうした状況から、医療機関を介さずにインターネットを利⽤して直接ドナー(提供者)を探して個⼈で取引を⾏い、登録施設以外で使⽤するケースが増えています。

しかし、個⼈の取引には問題が多いと⾔わざるをえません。

まず、精液を採取する際に衛⽣⾯や安全性が担保されていないこと。男性がなんらかの感染症にかかっていてもわからないこと。また、精液をそのまま体内に注⼊すれば、⼥性が感染症に侵される可能性もあります。そもそもドナーの本⼈確認や、ドナーから⼿渡された精⼦が本⼈のものだと確認することすらできないのです。

このようなリスクを負ってでも「早く妊娠したい、⼦どもを持ちたい」という切実な思いが提供を希望する側にはあるといえます。

みらい⽣命研究所では、こうした状況を改善し、未来を担う命を育むことに寄与するために精⼦バンク事業を⾏います。

■提供者と精子について
精⼦提供者(ドナー)は、20 歳から 40 歳の治療に理解のある医療関係者。感染症などの検査を⾏った上で精液を採取し、独⾃基準に達した精⼦を凍結保存します。

■提供のシステム
当研究所と契約を結んだ医療機関を対象に精⼦提供を⾏います。提供精⼦を凍結保存し、必要に応じて凍結精⼦を契約医療機関に届けます。

■今後の予定とコメント
6⽉以降、提供者を随時募集し、精⼦の保管を開始します。当⾯は年間 500 件程度の利⽤を⽬指します。
精⼦バンクの設⽴により、⼦どもを望む⽅への安全な治療の⼀助となることを願っております。

株式会社みらい⽣命研究所
代表取締役 岡⽥ 弘

株式会社みらい生命研究所・公式サイト >>

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