不妊症の治療の話題が連日マスコミを賑わしていますが、現在の日本においての「こどもを授かりたい」という希望はどのくらいあるのかご存じでしょうか?
生殖医療における内分泌治療薬を主に扱っている、メルクセローノ社が最近の調査結果を公表しましたのでご紹介いたします。
インターネットを利用した、生殖年齢である20〜40代の男女26,689人(男性13,619人、女性13,070人)を対象とした調査が行われました(図1)
将来子どもを授かりたいかと聞くと、男女とも約5割が「授かりたい」(男性44.5%、女性45.1%)と回答。性年代別でみると、特に20代女性で「授かりたい」が7割(70.1%)と、より高いことがわかりました。
しかしながら、厚生労働省の人口動態統計によれば、出生数(生まれてきたこどもの数)と合計特殊出生率(女性が一生の間に何人のこどもに恵まれるかを示す指数)は、低下を続けています(図2)。
出生数は戦後の第1次ベビーブームの時の年間約270万人から平成28年度には年間100万人割れに減少しています。
『こどもは欲しい』と思っているのにもかかわらず、実際はこどもを授かっていない(つくっていない)と言う実態が明らかになった調査結果です。
この原因を追求して、改善することが大事です。