朝日新聞に取材コメントが掲載されました

2013.10.24 | マスコミ紹介

■朝日新聞10月23日(水)朝刊

朝日新聞10月23日(水)の朝刊に、医療部中島久美子記者の記事「体外受精児30万 長期的な影響調査必要」にて、取材コメントが掲載されました。

体外ジ受精で生まれた子どもが30万人を超えたことを受けて、高度生殖補助医療は多くの不妊に悩む夫婦に恩恵をもたらした一方、その実施には課題が残っているとし、その一つとして、「精子に問題があっても治療すれば、自然妊娠を目指せるケースもあるのに、男性側の診察なしで、すぐに体外受精に進む施設も珍しくない」とのコメントが掲載されています。

asahi_20131025

(事務局)

雑誌『CREA』に取材協力しました

■雑誌『CREA』に取材協力しました

女性月刊誌『CREA(クレア)』、2013年11月号
「母になる 学校開校!」の記事に、取材協力しています。
「いつか産みたい、産んですぐの、働く女性必読」の記事とのこと。
http://www.amazon.co.jp/CREA-クレア-2013年-11月号-雑誌/dp/B00FBKFA5Y/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1382581600&sr=1-1&keywords=クレア

CREA_2013年11月号_表紙

 

CREA_2013年11月号_01
 

 

 

 

CREA_2013年11月号_02
 

 

 

 

 

ドクター・岡田の著書、
男性不妊の現在を徹底紹介、『男を維持する「精子力」』好評発売中。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/489308805X/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=489308805X&linkCode=as2&tag=htadahiro-22

 

「朝日新聞」にコメントが掲載されました

■「朝日新聞」2013年10月20日(日)

生活面「患者を生きる」にコメントが掲載されました。

 

2323「腎と泌尿器」男性不妊(5)情報編 遅れがち男性の受診

 以下で記事を読むことができます。 

http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201310190556.html?ref=reca

朝日新聞_2013:10:20

 

 

 

 

 

 

 

 

「朝日新聞」にコメントが掲載されました

■「朝日新聞」2013年10月16日(水)、17日(木)

生活面「患者を生きる」にコメントが掲載されました。
2319「腎と泌尿器」男性不妊(1)原因 自分かもしれない
2320「腎と泌尿器」男性不妊(2)最適な手術 妻と相談

以下で記事を読むことができます。
「腎と泌尿器」男性不妊(1)
「腎と泌尿器」男性不妊(2) 

朝日新聞_20131017

朝日新聞_2013:10:16朝日新聞_2013:10:17

 

 

日本人のセックス回数のインターネット調査

EHS(勃起の固さスケール:Erection Hardness Score)をご存じですか?

ED(Erectile Dysfunction:勃起障害)の診断に使うために、主にファイザー社が主体となって開発されました。

Grade 0: 陰茎は大きくならない

Grade 1: 陰茎は大きくなるが、堅くならない。

Grade 2: 陰茎は硬いが、挿入に十分なほどでない。

Grade 3: 陰茎は挿入には十分硬いが、完全に硬くはない。

Grade 4: 陰茎は完全に硬く、硬直している。

このように、陰茎の固さを性交可能かどうかと結びつけて評価しようとしたものです。これまでに用いられてきた、IIEFでは性交機会が無いと判断が出来なかったことを補う診断ツールになっています。また、とても簡単な質問ですので、スクリーニングには向いていると考えられています。

すなわち、大規模な調査をするには向いているということです。

このEHSを用いて、日本人に大規模なインターネット調査を行なった研究がSexual MedicineのOpen Access版に掲載されました。

この中には、多くの興味深い知見があります。

まず、年齢とEHSですが。これは容易に予測がつくように、加齢とともに固さが失われてゆきます。EHS2以下はセックスに障害がある程度のEDと考えられます。20代で8.7%、30代で12.3%、40代で18.2%、50代で35.1%、60代で54.9%、70歳以上で63%がEDであると推察できます。(画像をクリックして拡大・Fig. 1)

Fig.-1-2013.10.6

Fig. 1 2013.10.6

実際にセックス回数を尋ねてみると、もっと深刻なことが判ります。つまり、パートナーの存在がセックスには必要であるので(当然ですが)上記の回数よりも大幅にセックス回数は減少しています。そして驚くことに、年齢によってのセックス回数に差が無いのです。若者はどうしたのでしょう?(画像をクリックして拡大・Fig. 2)

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Fig. 2 20123.10.6

生殖年齢の20歳代から40代でこの数字はかなりゆゆしき事態です。男性不妊外来にもたくさんの患者さんが埋もれている可能性があります。

さらに検討は続きます。マスターベーションの回数も年齢別に調査しています。マスターベーションの回数は、加齢とともに減少しています。しかし、70歳以上でも50%以上の男性は1回以上/月のマスターベーションをしている実態があります。(画像をクリックして拡大・Fig. 3)

Fig.-3-2013.10.6

Fig. 3 2013.10.6

セックスはしなくてもマスターベーションはしている日本の現状が浮き彫りになっています。さらに、年齢が進んで勃起はしなくても射精は出来るマスターベーションの実態を反映しているのでしょう。

この論文には、インターネット調査という顔の見えない手法の限界はあります。また、パートナーの有無、住環境、職業などの性交に影響を与える因子を考慮していないため踏み込んだ解析は出来ていませんが、現在の日本のセックス事情を切り取った重要な論文と言えます。

 

Yahoo雑誌ニュースに取材記事が紹介されました

2013.10.06 | マスコミ紹介

Yahoo雑誌ニュースに取材記事が紹介されました

週刊朝日10月11日号(10月2日発売)に掲載された取材記事がYahoo雑誌ニュースで紹介されました。

日本の国民病「膣内射精障害」患者 職業別ではIT関連が多い?
2013.10.03

* * *

小さい、早い、勃たない……。男の性の悩みは数多あるが、世界中で日本人にしかない症状があるという。「膣内射精障害」――。つまり、セックスの相手である女性の膣内で射精ができない、というものだ。一体、どういうことなのか。『男を維持する「精子力」』の著者があり、男性不妊のスペシャリストである岡田弘・獨協医科大学越谷病院教授に聞いた。(記事より)

* * *

(事務局より)

本日発売の「週刊朝日」に取材記事が掲載されました

2013.10.01 | マスコミ紹介

■「週刊朝日」10月11日号(10月1日発売)

本日発売号に取材記事「日本男児の国民病 40歳からのEDタイプ別対処法」が掲載されました。

***
殺人的な猛暑も去り、肌寒く感じられる季節のなってきた。いよいよ「性欲の秋」の到来である。だが、励もうというときに、下半身が思うように反応してくれない・・・。そんな、人には相談できないオトコの“悩み”の解消法を専門家にとことん聞いた。(記事より)
***

20131001_Asahi週刊朝日_2013_10:11号

(事務局)

本日発売の「サムライ 人生の達人」に取材記事が掲載されました

2013.09.26 | マスコミ紹介

■「「サムライ 人生の達人」(歴史人増刊)

本日発売号(2013年10月号)に取材記事「50代、今さら聞けない大人の性教育」が掲載されました。

***
中高年男性のセックス知識は意外とかん違いが多い?
最新の著書で男の「精子力」を解説して話題の医師が、今さら他人に聞けない性と健康の新常識を説く!(記事より)
***

samurai_20130926
サムライ_人生の達人_2013_04_号01
サムライ_人生の達人_2013_04_号02

人工授精を始めたのですが、生活習慣で変えた方が良いものはありますか?

2013.09.24 | 新知識

これは、不妊カップルからよく質問される内容です。

今回は、女性の立場から少し文献を紹介しましょう。

喫煙・アルコール摂取・肥満は不妊の原因とされてきました。

特に、体外受精を行なう人を対象にした研究では、BMIが高い肥満女性は妊娠率が低く、アルコールを飲む女性は妊娠率が低下し、コーヒーをたくさん飲む女性は少ししか飲まない女性よりも良好胚到達率が低いことが報告されていました。

それでは、タバコを吸っていた人が禁煙する・アルコールを飲んでいた人が飲酒をやめる・コーヒーなどのカフェインを含む飲料を飲んでいた人がこれをやめると、妊娠力にどのような影響があるのでしょうか?

体外受精(特に顕微授精)は人工的な操作が多く主として男性因子のあるカップルに行なわれることが多いため、妊娠力を評価するにはこれを左右する因子が多すぎるので、もっと自然妊娠に近い人工授精を行なう患者カップルを対象にした他施設共同研究結果が発表されました。(Huang H, et al. Predictors of pregnancy and live birth after insemination in couples with unexplained or male-factor infertility.)

Huangらは、大学病院を中心とした多施設共同研究で人工授精を行なっている664カップル(原因不明不妊カップル)を調査し、4回以上の人工授精の結果で、妊娠が成立したか?生児を獲得できたか?ということと、カップルの女性の生活習慣について調査しました。

まず、カップルの女性の年齢・男性の年齢・人種・教育程度には、妊娠率に有意差はありませんでした。しかし、過去に妊娠したことがある人はそうでない人に比べて妊娠率は有意に高い結果でした。

女性側の危険因子としてまず、喫煙・カフェイン飲料・炭酸飲料・アルコールについて調査しています。(画像をクリックして拡大・Table 1)
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table 1. 2013.9.24

意外な事に、喫煙は過去に吸ったことがない人も、現在喫煙中の人も、禁煙した人も妊娠率・生産率に差はありませんでした。カフェイン飲料・アルコールはいずれも、一度も飲んだことのない人に比べて、現在飲んでいる人の方が妊娠率も生産率も高く、さらにこれらを飲むことをやめた人はさらに妊娠率・生産率が良くなると結論しています。

炭酸飲料を飲むか飲まないかは、関係していないとの結論でした。

さて、そのほかの危険因子はどうでしょう。

日本ではなじみがないのですが、マリファナ・コカインも関係が無いとの結論でした。

さらに、職場の環境についても調査しています。

有機溶媒・鉛・ペンキ・殺虫剤・溶接の煙・麻酔ガス・化学療法薬・高温環境・振動・放射線暴露・コンピュータ端末・電磁場といった、過去に妊娠・生産率に影響があるとされた事柄は、いずれも関連は薄いと結論しています。

この論文の著者も述べていることですが、過去の多くの調査では、喫煙・アルコール・カフェインは妊娠・出産に良い影響はないと報告されています。ましてや、非合法のマリファナやコカインはもっと大きな影響があります。

この論文は、喫煙・コーヒー・アルコールをたしなんでいても良いと勧めているのでは無く、むしろこれらの習慣を中止することによって、妊娠力を上げることが出来るのであると、解釈すべきでしょう。

いやはや、前回にも書きましたが、疫学調査はサンプルが大きくなっても、結果の解釈には、工夫が必要です。

下の毛の処理はエチケット?

最近の男性不妊患者さんの中には、体毛のほとんど無い(ツルツルの)人が増えてきています。髭だけではなく、脇毛、スネ毛、そして陰毛(恥毛:pubic hair)までも無いのです。どう見ても先天的に体毛の薄い(無い)人とは思えないので、「どうして処理しちゃったの?」と尋ねると、異口同音に「何となく汚いし、相手に対するエチケットですよ」という答えが返ってきます。

それでは、毛の処理には(むだ毛の処理には)男性よりも長い歴史のある女性の場合はどうなのでしょう?

米国のインディアナ大学のHerbenickらが興味深い報告をしています。(Herbenick D, et al. Pubic hair removal and sexual behavior: Finding from a prospective daily diary study of sexual active women in the United States. J. Sex Med 10: 678-685, 2013)

Herbenickらは、アメリカ、イギリス、オーストラリアで若い女性を中心に、pubic hairを全部処理してツルツルにしてしまう人が急増していることを2005年ぐらいから気付いていました。

そこで、この原因がセックスにあると考えて、pubic hairを処理することとセックスの関連を、インターネットを用いて調査しました。方法は、手の込んだもので、セクシュアルヘルス、ウィメンズヘルスと健康に関する情報を供給したりレスビアンやバイセクシュアルな人たちに、健康に関する情報を発信するWeb上のサイトで、18歳以上でsexually activeな参加者を募ります。

ここで重要なのはsexually activeの定義です。1ヶ月に4回以上、自分でマスターベーションをする、パートナーと経膣性交ないしはアナルセックスをする、パートナーにマスターベーションをしてもらうこと、と定義しています。この条件に合致した人に、5週間毎日性行動やpubic hairの処理についての日記を書いてもらうのです。

過去のことを思い出しで記載するのでは無く、毎日日記を付けるようにメールが届き、これに反応して毎日書き入れてメールで返信するのです。そして、全てのデータを5週間記入できた人は、ご褒美(インターネット上で使えるギフトカード)をインセンティブとしてもらえるのです。

なんと、2354人のデータが集まりました。この参加者の背景を見ますと、(画像をクリックして拡大・Table 1)のようになります。

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table 1. 2013.9.14

結婚している、ヘテロセクシュアルな白人女性が大多数を占めています。参加者の平均年齢は32.69歳でした。

一体どのくらい、pubic hairの処理をしているのでしょうか?

調査した5週間の間に57.5%の女性が1回以上pubic hairの処理をしています。そしてその手段は99%がカミソリでの手入れです。残りはWaxやエステサロンでの永久脱毛です。

日本でのデータはありませんが、着実に増えていると思います。

次に、pubic hairの処理をした当日に外性器の症状やセックスに関連して何をしたかを調べています。(画像をクリックして拡大・Table 2)

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table 2 2013.9.14

何が彼女たちにpubic hairの処理をさせるきっかけになったのでしょうか?

Pubic hairの処理と有意に関連しているのは、年齢が若いこと、セックスに興味があること、膣に何らかの症状がある、外性器にクリームを塗っている、膣に指を挿入する、指でクリトリスを刺激する、夫以外のセフレがいる、と言う因子が浮かび上がって来ました。

これは、どう解釈すれば良いのでしょうか?

外性器にクリームを塗っているのは、カミソリまけを防ぐためと考えられます。そのほかは、性行動が活発化している事を示しています。

しかし、意外な事に経膣性交やアナルセックスはpubic hairの処理の有無とは関係しないようです。つまり、いつもセックスをしている配偶者(夫)とのセックスでは、pubic hairの処理はセフレに対する時ほど問題にならないようです。従って、相手に対するエチケットとは、セフレに対する事を意味するのです。

男性に関するデータはありませんが、ツルツルの下半身を見たら男性も女性も、その影にいる同性(異性)の他人にご用心。

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